Captain of the Ship

長渕剛 Captain of the Ship歌詞
1.人間になりてえ

作詞:TSUYOSHI NAGABUCHI
作曲:TSUYOSHI NAGABUCHI

もっと銭が欲しい
いかした女が欲しい
でっかい家が欲しい
欲しいものは山ほどある
誰に悪びれる事はねえけど
媚びへつらう事だけはするなよ

素直な心が欲しい
人を愛する温もりが欲しい
かけがえのない友が欲しい
欲しいものは山ほどある
誰に悪びれる事はねえけど
媚びへつらう事だけはするなよ

※どうせ描くなら どでかいどでかい夢を描け
そのかわり涸れ果ててしまうほどの声で泣け
ふさぎこんだ昨日の横っ面をこぶしで打ち砕いたら
腹がよじれるほど まともに笑いやがれ※

人間になりてえそんな人間になりてえ
人間になりてえそんな人間になりてえ

ガタガタ言う前に
先ずは動いてみた
けっこうシブイ唾を吐きかけられたけど
誰かとつるむより よっぽどましだった
つきなみな薄っぺらな安らぎなどに
どっぷりはまってたまるものか

もっともっと前へ
さらにもっと前へ突き進め
やれやれ! 人生の痛みなど
ガリガリ食い散らかしてやれ!
俺のようなろくでもねえ虫けらは
人にもまれて上等さ

(※くり返し)

人間になりてえそんな人間になりてえ
人間になりてえそんな人間になりてえ

人間になりてえそんな人間になりてえ
人間になりてえそんな人間になりてえ


2.泣くな、泣くな、そんな事で

作詞:TSUYOSHI NAGABUCHI
作曲:TSUYOSHI NAGABUCHI

うらやむほどの男に「俺」なりたくて
みっともねえ真似をずいぶんしてきた
だけど良いも悪いも全部自分だから
せめて人の心を決して裏切らぬようにと

筋の通らぬせち辛いこの世の中で
あいつとうまくやっていきたいだけだった
信じる心はバナナのたたき売りみたいに
しおれた花に足をふんづけやがる

※泣くな 泣くな たかだかそんな事で
泣くな 泣くな たかだかそんな事で
叩かれ だまされ おまけに追いつめられ
生きる事が嫌になる時くらい 俺にもある※

だらしのねえ ひ弱な俺の胸を突き刺せば
力のなさと言いわけが 背中でせせら笑う
わかっちゃいるけど やめられねえ事もあった
だけど生爪(なまづめ)はぎ取るほどの痛みでもねえ

わかってたまるか 大粒の涙をちぎり捨て
眠れぬ夜に ただひとり酒をかじる
かみしめる口唇から なおさら血がにじむ
だけど容赦なく明日は俺の頭上にやってくる

(※くり返し×2)


3.ガンジス

作詞:TSUYOSHI NAGABUCHI
作曲:TSUYOSHI NAGABUCHI

4本の火柱がめらめらと
燃えさかり 煙が立ち昇る
俺は今 揺れる小舟の上
ガンジス河を下っている

細い路地裏には死を待つ老人の群れ
座ったまんまで動かない
やせこけた右手を道行く人に出し
小銭を手のひらを掴む

俺は船を降り 3時間近く
焼け崩れる真っ黒い人間を見た
「神様はどこにいるのか」と尋ねたら
老婆は自分の胸を指した
笑いながら自分の胸を指した

Bye Bye ガンジス 大いなる河よ
Bye Bye ガンジス 何も教えてくれない
鮮やかな色に包まれた女たちは
今日も 明日も この河で乳房を洗う
今日も 明日も この河で乳房を洗う

やがて跡形もなく白い灰になり
黄土色のガンジスに流された
わかっちゃいたけど 人間って奴が
確かに目の前で灰になった

裸足で櫓(ろ)をこぐ老人が
憂い顔で 俺に笑いかけた
深いしわを顔中に刻んで
「死んだら灰になるだけさ」と笑った

旅をするのは 帰る家があるからだ
さすらいの旅ほど 淋しいものはない
ふと虚しさに突き落とされそうになったけど
「死んだら灰になるだけさ」と笑ってみた
「死んだら灰になるだけさ」と笑ってみた

※Bye Bye ガンジス もっと生きようと
Bye Bye ガンジス 俺の命が叫ぶ
さよなら 名も知らない死人(しにびと)たちよ
あなたのように 強く死ぬまで生きようと
あなたのように 強く死ぬまで生きようと※

Bye Bye ガンジス……
Bye Bye ガンジス……

ベナレスの川岸に並ぶヒンズー寺院
ひと群れの牛を引く少年
大きな瞳で手をあげたとき
なぜに俺は目をそらしたんだろう

俺はふたたび小舟に乗り
ポケットのハモニカを吹いた
悠々と時にまかせて音を飛ばしたら
生まれてきて ほんとによかったと思った

ガンジスは 何故よどんでいるのか
なぜ“聖なる河”と人は呼ぶんだろう
考えながら仰向けにひっくり返ったら
やけに空は高く青かった
やけに空は高く青かった

Bye Bye ガンジス お前は黙ったまんま
Bye Bye ガンジス 答えなど始めからない
あるのは今 確かに「俺」ここにいる
そして明日 東京へ帰る
そして明日 東京へ帰る

(※くり返し)

Bye Bye ガンジス……
Bye Bye ガンジス……


4.純情地獄の青春は

作詞:TSUYOSHI NAGABUCHI
作曲:TSUYOSHI NAGABUCHI

白いお花を咲かせたら
しょっぱい涙が出てきます
赤い花には棘(とげ)がある
刺されば血も出る夢の花

純情地獄の青春は
つらくて 儚(はかな)い 白い花

純情地獄の青春は
つらくて 儚い 白い花

涙がでるのは誰のせい
生まれたあなたに罪はない
けなさず くさらず ためらわず
自分を愛してあげましょう

純情地獄の青春は
つらくて 儚い 白い花

純情地獄の青春は
つらくて 儚い 白い花

しおれた花には水をあげ
やさしく悲しく撫でました
名もない小さな花なれど
命ある限り咲かせましょう

純情地獄の青春は
つらくて 儚い 白い花

純情地獄の青春は
つらくて 儚い 白い花


5.明日の風に身をまかせ

作詞:TSUYOSHI NAGABUCHI
作曲:TSUYOSHI NAGABUCHI

銭が欲しいか そらやるぞ
銭じゃ買えねえものもある
一人になると ちょいと淋しい
二人になると もっと淋しい

どうせ俺らは 貧乏ひまなし 田舎者(もん)
だけど人の道だけは はずれておりません

※Oh……
明日の風に身をまかせ
ごろんと寝っころがりゃ 何とかなるさ
明日の風に身をまかせ
あんたも 腹割って話そうや※

つらいつらいと二度泣きゃ
三度目の朝には気も晴れる
なるべく人間(にと)を裏切らず
好きなお方にゃ 恥をかかせぬように

ありがたや 身にしみる 人の深情け
黙り通した分だけ 愛してあげましょうよ

(※くり返し)

明日の風に身をまかせ
ごろんと寝っころがりゃ 何とかなるさ
明日の風に身をまかせ
あんたも 腹割って話そうや


6.RUN

作詞:長渕剛
作曲:長渕剛

賽銭箱に 100円玉投げたら
つり銭出てくる 人生がいいと
両手を合わせ 願えば願うほど
バチにけっつまづき 膝をすりむいた

なるべくなら なるべくなら
嘘はない方がいい
嘘は言わない そう 心に決めて
嘘をつき続けて 俺生きている

恨む心も 願う心も お前の前にいると
真実 おお 真実
真実だけが 頭を垂れる
こんな憶病者だからこそ 本当の事が欲しい
ああ 夢 夢 夢で 今日も日が暮れる

Run Run Run ……
Run Run Run ……

信じてみようよ 信じてみましょうよ
くやしいだろうけどね
信じきった夜 あいつの悲しみが
わかってくるのは なぜだろう

金 カネ カネ とカネ追いかけたら
一夜にして 幸せが すりぬけた
追いかけてばかり いるうちに
頭もはげてきた

恨む心も 願う心も お前の前にいると
真実 おお 真実
真実だけが 頭を垂れる
こんな憶病者だからこそ 本当の事が欲しい
ああ 夢 夢 夢で 今日も日が暮れる

Run Run Run ……
Run Run Run ……


7.12色のクレパス

作詞:TSUYOSHI NAGABUCHI
作曲:TSUYOSHI NAGABUCHI

あなたがそばにいるだけで
私の心は安らぐんです
あなたが私を見ていてくれるから
何にも恐くないのです

言葉より先にあなたのやさしさが
私のずるさに響くから

そんなあなたに なりたくて
そんなあなたに なれなくて
どうすれば あなたになれるのでしょうか
どうすれば あなたを感じられるのでしょうか

あなたの指先とあなたの背中が
いつかの夕暮れの消えてゆく時
私はあなたを追いかけました
泣きたくて泣きたくて 抱きしめられたくて

そんな私にあなたは振り向いて
天高く私を抱き上げました

そんなあなたに なりたくて
そんなあなたに なれなくて
どうすれば あなたを描けるのでしょうか
12色のクレパスを昨日 買いました

どうすれば あの時のあなたを描けるのでしょうか
12色のクレパスを昨日 買いました


8.結晶

作詞:TSUYOSHI NAGABUCHI
作曲:TSUYOSHI NAGABUCHI

「抱きあえば 抱きあうほど 涙が出るのは
決して悲しいからじゃないよね
私を抱いてる その向こう側で
あなたは何かを探しているんでしょう」

「遠くへ行かないで お願いだから
私はここにいるのよ
あなたがみつめてる 私だけを見て
どこか知らない場所へ連れてって」

「たのむから そんなに苦しまないでくれ
一途な願いのまま 時を駆け抜けてゆけ
お前は お前を失いながら
俺の中で 迷わず溶けてゆけ」

「お前の吐息が寄せては返すたび
俺の鼓動に重なってゆくだろう
きっと生まれる前に 俺たちどこかで
出会っていたのかもしれないね」

「そのかすかな記憶をたぐり寄せるために
あなたは私を愛しているの?」
「そうさ もしも この俺が死んでしまったとしても
お前の 魂 の中で 俺は生きるから」

「たのむから これ以上 悲しまないでくれ
朝がくるその前に 二人で行こう
雪降る 限りなく白い場所へ
お前と二人で 行こう

雪降る 限りなく白い場所へ
お前と二人で 行こう」


9.Captain of the Ship

作詞:TSUYOSHI NAGABUCHI
作曲:TSUYOSHI NAGABUCHI

じめじめと暗く腐った憂鬱な人生を 俺は憎んでばかりいた
叩かれても突っ伏したまんま ただ頭をひしゃげて生きてきた
えげつなさを引っかけられ 横なぐりの雨が頬を突き刺したとき
我慢ならねえ たったひとつの俺の純情が激烈な情熱に変わる

正義ヅラしたどこかの舌足らずな他人の戯言(たわごと)など
叩きつぶしてやれ
眉をひそめられ“でしゃばり”と罵られても
「いい人ネ」と言われるよりよっぽどましだ
ガタガタ理屈などあとからついて来やがれ!
街は“自由”という名の留置場さ
「あんな大人になんかなりたかねえ」と
誰もがあのころ噛みしめていたくせに!!

Captain of the ship Oh! 明日からお前が舵を取れ!
Captain of the ship Oh! 生きる意味を探しに行こう
ヨーソロー 進路は東へ ヨーソロー 夕陽が西に沈む前に
ヨーソロー 確かな人生(みち)を ヨーソロー 俺たちの船を出す

こんな理不尽な世の中じゃ 真実はいつもねじ曲げられてきた
だけど正直者がバカをみてきた時代は もうすでに遠い昔の戯言さ
だから差別も拾え! 苦しみも悲しみも拾え!
ついでに神も仏も拾ってしまえ!
根こそぎ拾ったらあの巨大な大海原へ
すべてをお前の両手で破り捨てろ!!

ああ この潔さよ 明日からお前がCaptain of the ship
いいか! 羅針盤から目を離すな お前がしっかり舵を取れ!!
白い帆を高く上げ 立ちはだかる波のうねりに突き進んで行け!
たとえ雷雨に打ち砕かれても
意味ある人生(みち)を求めて明日 船を出せ!

Captain of the ship Oh! こんな萎(な)えた時代だから
Captain of the ship Oh! 噛みつく力が欲しい
ヨーソロー 進路は東へ ヨーソロー 夕陽が西に沈む前に
ヨーソロー 意味ある人生を ヨーソロー ただ生きて帰って来ればいい

いつだってひとつの時代は
たった一夜にしてすべてがひっくり返るものだ
たとえ不安という高波にさらわれても 俺たちは生きる為に生まれてきた
上でもなく下でもなく右でもなく左でもなく
ただただひたすら前へ突き進め
馬鹿馬鹿しい幻に惑わされる事なく ただただ前へ突き進めばいい

あらゆる挫折を片っぱしから蹴散らし
高鳴る鼓動で血液が噴き出してきた
俺たちの魂が希望の扉を叩くとき
太陽よ! お前は俺たちに明日を約束しろ!
そうさ 明日からお前がCaptain of the Ship お前には立ち向かう若さがある
遙かなる水平線の向こう 俺達は今 寒風吹きすさぶ嵐の真っただなか

Captain of the ship Oh! 孤独などガリガリ喰い散らかしてやれ
Captain of the ship Oh! 吠える海の力を生命(いのち)に変えろ
ヨーソロー 進路は東へ ヨーソロー 夕陽が西に沈む前に
ヨーソロー 確かな人生を ヨーソロー 俺たちの船を出す
ヨーソロー 進路は東へ ヨーソロー お前が舵を取れ!
ヨーソロー こんな萎えた時代に ヨーソロー 噛みつく力が欲しい

もっと心で話をしてくれ! もっと本当の事を聞かせてくれ!
怖がらず ためらわず 腐らず ひるまず 自分を信じて自分を愛して
決して逃げるな 逃げるな お前がやれ お前がやれ お前が舵を取れ
死んでいるのか 生きているのか
そんな腐った瞳で人間を見るのはやめろ

生きてくれ! 生きてくれ! 生きてくれ!
おまえの命は生きる為に流れている
人間だ!人間だ!たかだか俺もお前も人間だ
決して奢(おご)るな 決して高ぶるな 決して自惚(うぬぼ)れるな
一歩ずつ一歩ずつ確かな道を
お前がどうするかだ! お前がどう動くかだ!
お前がどうするかだ! お前がどう動くかだ!!

決めるのは誰だ? やるのは誰だ? 行くのは誰だ?
そう お前だ! お前が舵を取れ
お前が行け! お前が走れ! お前が行くから道になる
前へ 前へ 前へ 前へ ただただひたすら前へ突き進めばいい
わかるか! わかるか! お前が決めろ お前がしっかり舵を取れ

人間をなめるな! 自分をなめるな!
もっと深くもっと深く もっと深く愛してやれ
信じてくれと言葉を放つ前に 信じきれる自分を愛してやれ
感じてくれ! 感じてくれ! 幸せはなるものじゃなく 感じるものだ
早く行け! 早く行け! 立ちはだかる波のうねりに突き進んで行け

今すぐ 今すぐ 今すぐ 今すぐ 白い帆を高く上げ
お前はお前の弱さを叩きつぶせ
先ずは自分に打ち勝て 打ち勝て! 打ち勝て!
行け 行け 行け 行け お前の命は生きる為に流れている
行け 行け 行け 行け お前の命は生きる為に流れている

生きて 生きて 生きて 生きて ただただ生きて帰ってくればいい
生きて 生きて 生きて 生きて 生きて 生きて 生きて 生きまくれ!
生きて 生きて 生きて 生きて お前の命は生きる為に流れている
生きて 生きて 生きて 生きて お前の命は生きる為に流れている

お前が決めろ お前が決めろ お前が決めろ お前が舵を取れ!
お前が決めろ お前が決めろ お前が決めろ お前が舵を取れ!
お前が決めろ お前が決めろ
そうさ 明日からお前がCaptain of the ship
お前が決めろ お前が決めろ
そうさ 明日からお前がCaptain of the ship

ヨーソロー ヨーソロー ヨーソロー ヨーソロー
ヨーソロー ヨーソロー ヨーソロー ヨーソロー







10.心配しないで

作詞:TSUYOSHI NAGABUCHI
作曲:TSUYOSHI NAGABUCHI

私はあなたにいったい何をしてあげられるのでしょうか
あなたの前では 素直な私でいたいと思います
だけど私のつたない言葉じゃ伝えきれなくて
あなたの心を傷つけてしまいそうで恐いんです

俺は今、突き刺す雨に打たれてる
猛り狂う流水に 打ち砕かれている
うねる波の彼方から陽が昇ったら
夜明け前の光をもって お前に会いに行こう

愛しているから 心配しないで
愛しているから 心配しないで
俺の胸で おやすみ
俺の胸で おやすみ

あなたが私に優しい言葉を投げかける時
とても深く心が落ち着いてくるのがわかります
強く弱く 私の背中を引き寄せる時
あなたの鼓動に包まれているのがうれしいんです

俺は今、突き刺す雨に打たれてる
猛り狂う流水に 打ち砕かれている
うねる波の彼方から陽が昇ったら
夜明け前の光をもって お前に会いに行こう

愛しているから 心配しないで
愛しているから 心配しないで
俺の胸で おやすみ
俺の胸で おやすみ

愛しているから 心配しないで
愛しているから 心配しないで
俺の胸で おやすみ
俺の胸で おやすみ